VIAが発表した低消費電力クアッドコアプロセッサ@PC Watch
VIA QuadCoreには2つのSKUが用意されており、上位モデルはTDP 27.5Wで定格1.2GHz、下位モデルはTDP 18Wで定格1GHzで動作するが、Intel Turbo Boost Technologyと同じような、消費電力や発熱に応じてクロックを引き上げる自動オーバークロック機能を備えており、シングルスレッド時の性能を引き上げることが可能となっている。
VIA Technologiesの子会社であるCentaur Technologyは、C7、Nanoなどのx86プロセッサを開発しており、VIA Technologiesがマーケティング、販売を担当する体制になっている。VIAのx86プロセッサは、高性能方向にふるのではなく、消費電力あたりの性能だったり、コストあたりの性能といった効率を追い求めた設計になっている。
なかなかおもしろいCPUではあるのですが、
VIAが検証している AMD E-350 との性能比較において、
性能で優位に立つ事の意味というのは、個人的には皆無だと思います。
そもそも AMD E-350 のCPU性能は大したことが無く、
DX11が(性能が低いながら)”使える”、そしてグラフィック込みで省電力、というパッケージが売りだからです。
このCPUは電力効率も売りにしているようですが、
そもそも、この消費電力でこの性能と言うのは、
現時点においては効率の良いものではないです。
# 45Wの2500Tは一体何倍の性能を持っていると?
(また、性能は落ちますが、intel ATOMなどは2コアHTあり 1.6GHz で TDP 8Wなどを実現しています。)
むしろ、電力で気になるのはアイドル時の消費電力であって、
現在のCPU制御では、アイドル時と、高負荷時とで消費電力が大きく変化する為、
TDPが高いものであっても、高負荷をかけない用途においては電気を無駄に大量に消費する事はありません。
このあたりの検証結果を見たいものです。
まとめとして、性能からの評価ですが、これまでのVIA製CPUと同じように、
今回も用途が非常に限定的な場合のみ価値を見出せるCPUだと思います。
コストあたりの性能という観点からは値段が分からない限りは判断のしようがありません。
以上