ハードウェア構成
CPU Pentium Gold G4560
RAM 4GB(DDR4-2400) * 2
M/B H270chipset
システム用ドライブ その辺りに転がってたSSD 128GB
RAIDZ用ドライブ 買ってきた4TB*5
まずOSのインストール。
光学ドライブは準備してないので、USBから。
ISOイメージのDLはこちらhttps://www.centos.org/download/
何も考えずに、minimal ISO をチョイス。
過去の記憶を頼りに、UNetbootinでブートUSBを作って使ってみるが、
何度やってもインストール前のbootで止まる。
調べたところ、
CentOS7をUSBからインストール – インフラMemoブログ
ここのブログと同じような事象だと思われる。
なので、rufusを使うことに。
今度は成功。
ちゃんとインストールまで終わった。
設定がよくわからない方はCentOS 7インストールなどを参考に。
セットアップ
で、起動。
まずは、無心でアップデート
[root@xfs ~]# yum -y update
結構な数のパッケージがアップデートされた。
その他もろもろ。
で、一通り終わったことで一応再起動。
パーティションテーブルの設定
現状の確認
[root@xfs ~]# df ファイルシス 1K-ブロック 使用 使用可 使用% マウント位置 /dev/mapper/centos_xfs-root 52403200 1076580 51326620 3% / devtmpfs 3842996 0 3842996 0% /dev tmpfs 3854208 0 3854208 0% /dev/shm tmpfs 3854208 8888 3845320 1% /run tmpfs 3854208 0 3854208 0% /sys/fs/cgroup /dev/sda2 1038336 185560 852776 18% /boot /dev/sda1 204580 9956 194624 5% /boot/efi /dev/mapper/centos_xfs-home 63317804 32944 63284860 1% /home tmpfs 770844 0 770844 0% /run/user/0
[root@xfs ~]# parted -l モデル: ATA SAMSUNG SSD 830 (scsi) ディスク /dev/sda: 128GB セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B パーティションテーブル: gpt ディスクフラグ: 番号 開始 終了 サイズ ファイルシステム 名前 フラグ 1 1049kB 211MB 210MB fat16 EFI System Partition boot 2 211MB 1285MB 1074MB xfs 3 1285MB 128GB 127GB lvm エラー: /dev/sdb: ディスクラベルが認識できません。 モデル: ATA ST4000DM004-2CV1 (scsi) ディスク /dev/sdb: 4001GB セクタサイズ (論理/物理): 512B/4096B パーティションテーブル: unknown ディスクフラグ: エラー: /dev/sdc: ディスクラベルが認識できません。 モデル: ATA ST4000DM004-2CV1 (scsi) ディスク /dev/sdc: 4001GB セクタサイズ (論理/物理): 512B/4096B パーティションテーブル: unknown ディスクフラグ: エラー: /dev/sdd: ディスクラベルが認識できません。 モデル: ATA ST4000DM004-2CV1 (scsi) ディスク /dev/sdd: 4001GB セクタサイズ (論理/物理): 512B/4096B パーティションテーブル: unknown ディスクフラグ: エラー: /dev/sde: ディスクラベルが認識できません。 モデル: ATA ST4000DM004-2CV1 (scsi) ディスク /dev/sde: 4001GB セクタサイズ (論理/物理): 512B/4096B パーティションテーブル: unknown ディスクフラグ: エラー: /dev/sdf: ディスクラベルが認識できません。 モデル: ATA ST4000DM004-2CV1 (scsi) ディスク /dev/sdf: 4001GB セクタサイズ (論理/物理): 512B/4096B パーティションテーブル: unknown ディスクフラグ: モデル: Linux device-mapper (linear) (dm) ディスク /dev/mapper/centos_xfs-home: 64.9GB セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B パーティションテーブル: loop ディスクフラグ: 番号 開始 終了 サイズ ファイルシステム フラグ 1 0.00B 64.9GB 64.9GB xfs モデル: Linux device-mapper (linear) (dm) ディスク /dev/mapper/centos_xfs-swap: 8187MB セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B パーティションテーブル: loop ディスクフラグ: 番号 開始 終了 サイズ ファイルシステム フラグ 1 0.00B 8187MB 8187MB linux-swap(v1) モデル: Linux device-mapper (linear) (dm) ディスク /dev/mapper/centos_xfs-root: 53.7GB セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B パーティションテーブル: loop ディスクフラグ: 番号 開始 終了 サイズ ファイルシステム フラグ 1 0.00B 53.7GB 53.7GB xfs
sd[b-f]に対して、パーティションテーブルを設定する
[root@xfs ~]# parted /dev/sdb GNU Parted 3.1 /dev/sdb を使用 GNU Parted へようこそ! コマンド一覧を見るには 'help' と入力してください。 (parted) p エラー: /dev/sdb: ディスクラベルが認識できません。 モデル: ATA ST4000DM004-2CV1 (scsi) ディスク /dev/sdb: 4001GB セクタサイズ (論理/物理): 512B/4096B パーティションテーブル: unknown ディスクフラグ: (parted) mklabel gpt (parted) q 通知: 必要であれば /etc/fstab を更新するのを忘れないようにしてください。
これをsdfまで繰り返す
ZFS on Linux のインストール
オフィシャルのインストール情報を確認
https://github.com/zfsonlinux/zfs/wiki/RHEL-and-CentOS
[root@xfs ~]# cat /etc/redhat-release CentOS Linux release 7.4.1708 (Core) [root@xfs ~]# sudo yum install http://download.zfsonlinux.org/epel/zfs-release.el7_4.noarch.rpm 読み込んだプラグイン:fastestmirror zfs-release.el7_4.noarch.rpm | 5.2 kB 00:00:00 /var/tmp/yum-root-Q0lldg/zfs-release.el7_4.noarch.rpm を調べています: zfs-release-1-5.el7_4.noarch /var/tmp/yum-root-Q0lldg/zfs-release.el7_4.noarch.rpm をインストール済みとして設定しています 依存性の解決をしています --> トランザクションの確認を実行しています。 ---> パッケージ zfs-release.noarch 0:1-5.el7_4 を インストール --> 依存性解決を終了しました。 依存性を解決しました ====================================================================================================================================================================================================================================================================================== Package アーキテクチャー バージョン リポジトリー 容量 ====================================================================================================================================================================================================================================================================================== インストール中: zfs-release noarch 1-5.el7_4 /zfs-release.el7_4.noarch 2.9 k トランザクションの要約 ====================================================================================================================================================================================================================================================================================== インストール 1 パッケージ 合計容量: 2.9 k インストール容量: 2.9 k Is this ok [y/d/N]: y Downloading packages: Running transaction check Running transaction test Transaction test succeeded Running transaction インストール中 : zfs-release-1-5.el7_4.noarch 1/1 検証中 : zfs-release-1-5.el7_4.noarch 1/1 インストール: zfs-release.noarch 0:1-5.el7_4 完了しました! [root@xfs ~]# gpg --quiet --with-fingerprint /etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-zfsonlinux gpg: 新しいコンフィグレーション・ファイル「/root/.gnupg/gpg.conf」ができました gpg: *警告*: 「/root/.gnupg/gpg.conf」のオプションはこの実行では、まだ有効になりません pub 2048R/F14AB620 2013-03-21 ZFS on Linux <zfs@zfsonlinux.org> フィンガー・プリント = C93A FFFD 9F3F 7B03 C310 CEB6 A9D5 A1C0 F14A B620 sub 2048R/99685629 2013-03-21
DKMS style で進めてみる
[追記]※普通は kABI-tracking kmod で進めるべきです。
[root@xfs ~]# sudo yum install kernel-devel zfs 読み込んだプラグイン:fastestmirror Loading mirror speeds from cached hostfile * base: ftp.riken.jp * extras: ftp.riken.jp * updates: ftp.riken.jp 依存性の解決をしています --> トランザクションの確認を実行しています。 (省略) --> 依存性の処理をしています: dkms >= 2.2.0.2 のパッケージ: spl-dkms-0.7.6-1.el7_4.noarch ---> パッケージ zfs-dkms.noarch 0:0.7.6-1.el7_4 を インストール --> 依存性の処理をしています: dkms >= 2.2.0.3 のパッケージ: zfs-dkms-0.7.6-1.el7_4.noarch --> 依存性解決を終了しました。 エラー: パッケージ: spl-dkms-0.7.6-1.el7_4.noarch (zfs) 要求: dkms >= 2.2.0.2 エラー: パッケージ: zfs-dkms-0.7.6-1.el7_4.noarch (zfs) 要求: dkms >= 2.2.0.3 問題を回避するために --skip-broken を用いることができます。 これらを試行できます: rpm -Va --nofiles --nodigest
依存性の問題が起こった。
依存性の対応
[root@xfs ~]# yum install epel-release (省略) インストール: epel-release.noarch 0:7-9 完了しました!
インストールの再実行
[root@xfs ~]# sudo yum install kernel-devel zfs (省略) 完了しました!
インストールできた。
念のため確認
[root@xfs ~]# which zpool /usr/sbin/zpool
ZFSプールの作成
このあたりの情報をを参考に進める。
Archlinux スレッドプールの作成
本家はここ
selecting-dev-names-when-creating-a-pool
ホームサーバ用途などはデバイスIDでプールを作った方が良いらしいので、IDの確認
[root@xfs ~]# ls -lh /dev/disk/by-id/ 合計 0 lrwxrwxrwx 1 root root 9 3月 11 18:19 ata-SAMSUNG_SSD_830_Series_S0XYNEXXXXXXXX -> ../../sda lrwxrwxrwx 1 root root 10 3月 11 18:19 ata-SAMSUNG_SSD_830_Series_S0XYNEXXXXXXXX-part1 -> ../../sda1 lrwxrwxrwx 1 root root 10 3月 11 18:19 ata-SAMSUNG_SSD_830_Series_S0XYNEXXXXXXXX-part2 -> ../../sda2 lrwxrwxrwx 1 root root 10 3月 11 18:19 ata-SAMSUNG_SSD_830_Series_S0XYNEXXXXXXXX-part3 -> ../../sda3 lrwxrwxrwx 1 root root 9 3月 11 18:19 ata-ST4000DM004-2CV104_ZFNXXXX1 -> ../../sdb lrwxrwxrwx 1 root root 9 3月 11 18:19 ata-ST4000DM004-2CV104_ZFNXXXX2 -> ../../sdd lrwxrwxrwx 1 root root 9 3月 11 18:19 ata-ST4000DM004-2CV104_ZFNXXXX3 -> ../../sdc lrwxrwxrwx 1 root root 9 3月 11 18:19 ata-ST4000DM004-2CV104_ZFNXXXX4 -> ../../sdf lrwxrwxrwx 1 root root 9 3月 11 18:19 ata-ST4000DM004-2CV104_ZFNXXXX5 -> ../../sde
※以後IDはフェイク
続いて、プールを作りたいとこですが、
AFでのパーティションアライメントの対策を。
advanced-format-disks
こちらを読む限り ashift=12 を指定することで、いい感じになるっぽい。
では、raidz1でタンクの作成
[root@xfs ~]# zpool create -f -o ashift=12 tank raidz1 ata-ST4000DM004-2CV104_ZFNXXXX1 ata-ST4000DM004-2CV104_ZFNXXXX2 ata-ST4000DM004-2CV104_ZFNXXXX3 ata-ST4000DM004-2CV104_ZFNXXXX4 ata-ST4000DM004-2CV104_ZFNXXXX5 The ZFS modules are not loaded. Try running '/sbin/modprobe zfs' as root to load them.
おっと、、モジュールがロードされてないらしい
気を取り直して。
[root@xfs ~]# /sbin/modprobe zfs [root@xfs ~]# zpool list no pools available [root@xfs ~]# zpool create -f -o ashift=12 tank raidz1 ata-ST4000DM004-2CV104_ZFNXXXX1 ata-ST4000DM004-2CV104_ZFNXXXX2 ata-ST4000DM004-2CV104_ZFNXXXX3 ata-ST4000DM004-2CV104_ZFNXXXX4 ata-ST4000DM004-2CV104_ZFNXXXX5 [root@xfs ~]# zpool list NAME SIZE ALLOC FREE EXPANDSZ FRAG CAP DEDUP HEALTH ALTROOT tank 18.1T 912K 18.1T - 0% 0% 1.00x ONLINE - [root@xfs ~]# zpool status pool: tank state: ONLINE scan: none requested config: NAME STATE READ WRITE CKSUM tank ONLINE 0 0 0 raidz1-0 ONLINE 0 0 0 ata-ST4000DM004-2CV104_ZFNXXXX1 ONLINE 0 0 0 ata-ST4000DM004-2CV104_ZFNXXXX2 ONLINE 0 0 0 ata-ST4000DM004-2CV104_ZFNXXXX3 ONLINE 0 0 0 ata-ST4000DM004-2CV104_ZFNXXXX4 ONLINE 0 0 0 ata-ST4000DM004-2CV104_ZFNXXXX5 ONLINE 0 0 0 errors: No known data errors
df
[root@xfs ~]# df -h ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置 /dev/mapper/centos_xfs-root 50G 1.7G 49G 4% / devtmpfs 3.7G 0 3.7G 0% /dev tmpfs 3.7G 0 3.7G 0% /dev/shm tmpfs 3.7G 8.8M 3.7G 1% /run tmpfs 3.7G 0 3.7G 0% /sys/fs/cgroup /dev/sda2 1014M 182M 833M 18% /boot /dev/sda1 200M 9.8M 191M 5% /boot/efi /dev/mapper/centos_xfs-home 61G 33M 61G 1% /home tmpfs 753M 0 753M 0% /run/user/0 tank 15T 128K 15T 1% /tank
4TB*5台=20TB ですが、1台はアレなので、計算上は16TBとして、こんなもんでしょう。
ZFSの設定
圧縮
zfsでは圧縮アルゴリズムのサポートが複数あります。
https://pthree.org/2012/12/18/zfs-administration-part-xi-compression-and-deduplication/
このあたりのドキュメントを読む限り、彼のIMO(in my opinion)ベースではあるのですが、
『圧縮はcpuにとって軽い作業でしかないので、圧縮ファイル(動画、画像なども含む)が多い環境においても全ての環境においてonにすることを進める。
lz4が速いだけでなく圧縮率も高めなのでおすすめ。』
みたいなことが書いてあり、共感できる部分も多いため、採用。
※途中で圧縮を有効にしてもそれ以降しか圧縮が適用されないので、最初からやるべき。
[root@xfs ~]# zfs get compress NAME PROPERTY VALUE SOURCE tank compression off default [root@xfs ~]# zfs set compression=lz4 tank [root@xfs ~]# zfs get compression NAME PROPERTY VALUE SOURCE tank compression lz4 local
圧縮のテスト
[root@xfs ~]# zfs list NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT tank 614K 14.0T 153K /tank [root@xfs ~]# tar -cf /tank/text.tar /var/log/ tar: メンバ名から先頭の `/' を取り除きます [root@xfs ~]# ll /tank/ 合計 934 -rw-r--r-- 1 root root 4515840 3月 11 21:54 text.tar [root@xfs ~]# zfs list /tank/ NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT tank 1.57M 14.0T 1.06M /tank [root@xfs ~]# zfs get compressratio /tank/ NAME PROPERTY VALUE SOURCE tank compressratio 4.59x -
ゴミ削除
[root@xfs ~]# rm /tank/text.tar rm: 通常ファイル `/tank/text.tar' を削除しますか? y
1/4.59 に容量を抑えられたってことですね。
効率的。
最終アクセス日
atime はファイルアクセスをするたびに最終アクセス日時の属性の更新を行うため、
relatime をonにすることで、その頻度を下げパフォーマンスを改善します。
[root@xfs ~]# zfs get atime NAME PROPERTY VALUE SOURCE tank atime on default [root@xfs ~]# zfs get relatime NAME PROPERTY VALUE SOURCE tank relatime off default [root@xfs ~]# zfs set relatime=on tank [root@xfs ~]# zfs get relatime NAME PROPERTY VALUE SOURCE tank relatime on local
重複排除について
こちらも、先程のページに説明があります。
ZFSでは(ファイル単位でもなく、バイト単位でもなく)ブロック単位で重複の制御を行います。
ブロック単位で制御することで、効率よく重複データの制御ができるとのこと。
ただし問題があり、基本的にはRAM上で重複の管理をする作りになっており、
メモリの使用量がとにかく多いです。
メモリ使用量の結論としては、
1TBあたり5GBのメモリが必要とされるということで、
今回16TBなので80GBのメモリが必要です。
また、ZFSにはARCというキャッシュシステムがありますが、そのうち25%を重複管理に利用するとのことで、
320(80*4)GB以上のメモリが必要です。
安く仕上げたいホームサーバとしては完全に無理ゲーです。
ただ、特定のプールなど部分的に重複排除の設定を入れるのは有りかも。
そんなこんなで重複排除は難しいですが、
しばらく使ってみます。