Amlogic M802のCortex-A9のリビジョンについて

※ソースを信頼しての記事となりますので、事実関係は保証できません。

A9 Quadの割にAntutuのスコアが妙に高いAmlogic M802ですが、
ちょっと気になってA9のリビジョンをググったところ、最新のR4という事でした。

そもそも、リビジョンという概念はあまり聞かないんですが、
要するに、バージョンみたいなもので、改良していくにつれリビジョン番号があがります。
改良というからには、処理や消費電力絡みの最適化がなされるのですが、
大きなものには、プロセスの小型化による省電力化、周波数UPで処理能力向上などがあります。

ちなみに、R4はTegra 4iに採用されており、
Tegra 4はCortex-A15
Tegra 4iはCortex-A9(r4p1)
Tegra 3もCortex-A9(r2p9)
Tegra 2もCortex-A9(r1p1)※Dual Core
ということでA9ばかりで紛らわしいのですが、実はリビジョンが上がっており、
3より4iの方が大きく性能向上しているようです。

また、Tegra 4iの発表があったのは、結構前なんですが、
最近になってようやく搭載スマホが発売されたようなスケジュール感のようで、
M802が最近登場したのも頷ける感じです。

実際、M802とTegra 4のAntutuを比較(“参考”参照)しても、
M802は結構がんばってる感じなんですよね。
Cortex-A9の息が長いのも納得できる感じで。

ってことで、ファームウェアがもう少し成熟したらという感じのV975mなので、
Ondaにはぜひがんばって欲しい次第です。

参考

Atom Z3735DがARKに登場

Z3735DとZ3740Dの比較 @ ark
主な違いはグラフィックス・バースト周波数の 646MHz 対 688MHz ってとこのようです。
その他空欄が多いので良くわかりません。

Intel Atom Z3735D のAntutuスコアについて

ってことで、前回の続き的に書いておきます。

まずは、tmallの画像より
T2_9u3XBhaXXXXXXXX_!!1770982627
他の製品はどうでも良いのですが、
AntutuよりSunSpiderが気になりました。鬼速です。
M802(v975m) x Chromeで968.0ms。
M802(v975m) x 標準ブラウザで910.0ms。
Windows8 x Atom Z3770 x Chromeで514.7ms。
Winodws8 x i7 4770 x Chromeで140.7ms(別格)。
Google謹製のAndroidアプリはネイティブコードをちゃんと入れてあるので、
OS自体がボトルネックにはなりにくいっぽいです。

続きまして、画面のキャプチャ
Teclast X98 3G Gets A Review
個人サイト?なので記事へのリンクだけにしておきますが、
V975iと同じくZ3735Dが載ったTeclast X98のベンチマークが掲載されています。
Android4.2でAntutuスコアは28285とのこと。

Antutuの数字を細かく見ると、ARM系とは異なるスコアの出方で興味深いです。
(Antutuのバージョンが違うのであれですが。。)
CPUはintegerとfloatで数値が逆転していたり、RAMもoperationとspeedで逆転してますね。
V975mのM802(スコア:30747)と比較すると、いい感じの勝負になっていたりしますが、
Atom側は2Dが妙に弱かったりします。
また、dtab(スコア:15165)と比較すると、基本的に負けてません。
数字のバランスは悪くなさそうなので、ファーム次第かなと言う感じです。

また、Antutuベンチを追求するならOctaのMTK8392(MTK8392T) 2GHz版がAntutuで4万とかいう話なので、
そっちが強い感じもしますが、言ってもA7なのでシングルスレッド性能の弱点をカバーできるのかは興味深いところ。
(※個人的にAndroidデバイスを12個も持っていながら、A7ベースの製品は持っていない)
あとは、最近話題のRK3288ですねー。
「クアッドコアA17ベースの世界初のSOC」ってのが売りみたいですが、
年始までの情報ではA12という話で、情報が錯綜気味です。
A12はA9より40%の性能UP、A17はA9より60%の性能UPってことで、A17だと嬉しいのですが、
A17はA12の後継という関係上、中華にありがちな”言い回しの問題”が懸念されます。

参考

V975m
v975m_Screenshot_2014-05-09-02-50-20

dtab
dtab_Screenshot_2014-05-09-02-52-57

slate 7 extreme
slate7_Screenshot_2014-05-10-03-12-57

あ、あと、geekbuyingでV975iの価格が$13下がってましたので、
興味がある方はぜひw

Ondaが最新のAtom Z3735Dを載せたV975iをプリセール中

ついにという感じで登場した、Intel Bay Trail-Tの最新版Atomを載せたAndroidタブレットv975iのご紹介。

Intel Bay Trail-Tってのはつまり、Z3000番台のAtomで、
2000番台からやたらと性能向上して話題を掻っ攫った最新世代の製品です。
その中でも、今回採用されたZ3735Dは最近登場した型番で、
今までにもよくWindowsタブレットで採用されていたZ3740Dとスペックが似たり寄ったりとなっています。
#64bitには対応しているし、Windows 8にも対応してる様子ではあります。

時代が時代なので、Intelはスマートデバイス向けに力を入れているんですが、
Ondaが製品化することで、ついにここまできたかと感じさせます。
#[追記]teclastは3g入りのx98ってのを出してるみたいです。

ちなみに、Intel製CPUはAndroid上ではフルの性能が出せるとは限らないのが注意点です。
参考1:Androidアプリの x86バイナリトランスレーションはオーバヘッド大とARMが発表
ARMがこういった言い回しをするのは当然ですが、どれくらいのロスがあるかは興味深い部分です。
参考2:Bay Trailが実現する、WindowsとAndroidが共存するタブレット

で、紹介ページ等のご紹介

geekbuyingには数日前から載っていたんですが、公式ページにも登場してました。
[Onda公式ページ]V975i四核

geekbuying
239.99ドル(2.45万)

tmall onda
多分、直で買えないんですが、1099元(1.8万)からで販売中

aliexpress
AliExpressは個人的に事故率が高すぎて、お勧めしませんが…

Windowsタブレットのダメな点まとめ

HP Omni10を一週間ほど使っての感想とか。

タッチパネル操作に最適化されていない

何よりいいたいのはこれです。タブレットとして致命的。
AndroidやiOSなど、タッチパネル前提で設計されたOSと違い、
Windows 8はあくまでも今までのWindowsの延長であり、タッチパネルに最適化されていません。
いくつか例をあげます。

文字列の選択ができない

ブラウジングなどを行っているときに文字列のコピーはしばしば行うものだと思いますが、
Windowsタブレットでは、画面長押しでの文字選択には対応しておらず、
画面長押しには右クリックが割り当てられています。
つまり、文字列の選択にはマウスが必要です。

入力エリアにフォーカスを移してもソフトウェアキーボードが出ないことが多々ある

AndroidもiOSも物理キーボードが無い前提での設計となっていますので、
入力エリアにフォーカスが移ったときは必ずソフトウェアキーボードが出ますが、
Windowsタブレットは基本的に出ません。9割方出ない。
たとえば、IEのURL入力エリアをタッチして、フォーカス状態にしても出ません…。
わざわざ画面右下のソフトウェアキーボードのアイコンをタッチしなくてはなりません
キーボードの存在が前提なのは、サーフェイスの存在が証明している気がします。
タブレットってものをどう考えてるのか設計思想が知りたいです。

ソフトウェアキーボードの動作がクソ

時と場合により、数字キーの並びが変わったりします。
テンキーと電話のキーでは並びが違いますが、そんな感じ。
いちいち一個一個の配列を覚えてられません。
(半角数字の入力時に数字キーのみが表示されるとかそんなレベルの話ではありません)
また、文字入力中に異なる配列に変わったりして死にたくなります。

ソフトウェアキーボードを出した後はウインドウがちっちゃくなる

ウインドウが開いてる状態でソフトウェアキーボードを出すと(普通のオペレーション)、
ウインドウがソフトウェアキーボードに下から押され、画面が半々のようになります。
ここまではいいのですが、
入力が完了した後キーボードを消すとウインドウサイズが押された状態のサイズのままで、
元に戻すには自分でウインドウサイズを変えないといけません。
あまりにもありえない実装です。

物理解像度を未だに引きずる馬鹿OS

タッチパネルのインターフェイスの設計に必要なのは、物理的なサイズの意識ですが、
デスクトップモードでは解像度に対しての文字サイズの大小と言う観点でUIの設定を行います。
要するに、文字を大きくすることで強引にバランスを取るだけの設定に過ぎないので、
タッチ操作ですべてを完結させるには無理があります。
モダンUIだけで完結してる人とかいるんでしょうか…。

IEの実装がひどい

Windowsの標準ブラウザIEですが、これもまたひどいです。
前の画面に戻りたいときはウインドウ左上のちっこい矢印キーを押さないといけません。
Chromeだと画面フリックで進んだり戻ったりできるので、UXのレベルが天と地です。
タッチがマウスの代わりと考えてる時点で、設計のレベルが低いです。

そもそもWindows 8がクソ

一応発売日から使ってるWindows 8ですが、未だに慣れません。
なぜ慣れないか、それは直感的な操作じゃないからです。
例えば、コントロールパネルを開くオペレーション、
以前でいうと、電源周りのオペレーションまでの導線が分かり辛く、
直感的にたどりつくことができません。
オペレーションの設計では、「こういう操作をするとこういうことが起こる」というのをパターン化するのが基本なんですが、
MSにはそれが通じないようです。
「この操作に対してこの場合はこうなる」という、それぞれのオペレーションが独立してる設計だと、
ユーザーはついていけません。

まとめ

クソOSをテキトーにタッチパネルに対応させたのがWindows 8です。
Windowsタブレットを選ぶ意味はありません。
ノートPCがお勧めです。
タブレットでライトに楽しみたい方はAndroidかiOSで探しましょう。