S・ジョブズ氏、Androidや7インチタブレットを語る–第4四半期決算の電話会議に登場
@cnet
Android と iPhone, iPad についてジョブスが語っています。
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■感想など
個人的にはほぼ賛同できる内容でした。
正直なところ、iOSの問題点については端末を使用していない為、よく分かりません。
しかし、Androidの問題点という点では非常に的確かと思いました。
特に気になるのは、やはり「断片化」です。
この点についてちょっと言及してみます。
通常、電子デバイスは3つのレイヤーに分けることができます。
それは、下から順に、ハードウェア、基本ソフト(OS)、ソフトウェア、の構成です。
そして、通常はOS上でハードウェアの違いを吸収し、ソフトウェアが動く環境を提供します。
しかし、Android端末の場合は全てがバラバラの状態になってきています。
詳しくは以下で細かく見ていきます。
まずは、Androidの説明の前にiOSについて考えてみます。
iOSの場合は、そもそもハードウェアは全てAppleが開発している上、最低限の種類の端末しか提供されていません。
“closed”な世界でハードウェアもOSも開発しているので、それは断片化のしようがありません。
断片化するとしたらそれはバグの他ではないでしょう。
Androidの場合はiOSとは状況が大きく異なります。
まず、最下層の部分で、複数のハードウェアメーカーが複数の端末(機種)を作ります。
ここまでは基本的に問題有りません。本来的にはハードウェアの差異はOSが吸収します。
しかし、ハードウェアメーカーは、差別化を図るため(製品を売るため)のカスタマイズされた”ソフトウェア”を端末上に載せます。
さらに、各国の回線キャリア(docomo, SoftBank, KDDIなど)がそれぞれメーカーにカスタマイズの依頼をし、
“ソフトウェア”はさらにカスタマイズされます。
※そういう意味では、iOSも「日本向け」という意味でカスタマイズされているはずです。
カスタマイズにもレベルがあります。
当然ながら、追加ソフトウェアで実装したり、OSの設定で実装する分には問題は有りません。
しかし、OSそのものに手が入った場合には、OSとして汎用的なソフトウェアの動作をサポートできなくなります。
現在のAndroid端末はメーカー独自でOSに手が入ったものが多いように思います。
この点が断片化と言われている点であり、現在のAndroidが抱える問題か思います。
ジョブズは「オープン対クローズドではなく分断 vs 統合」と言ってますが、
オープンだから分断(断片化)するし、クローズドだから、統合された状態をキープできた。という結果論です。
この点は言い様だと思います。
つづく?